2011年7月21日木曜日

ゲイツ財団がトイレ革命を支援、各国の研究に補助金

CNN.co.jp 7月20日(水)10時21分配信
(CNN) 米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長夫妻が運営する財団は19日、1700年代の水洗トイレ発明以来、あまり注目されることのなかったトイレ工学の革新を促すため、各国の大学に4150万ドル相当の補助金を拠出すると発表した。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団によると、現代の水洗トイレは1775年に発明されて衛生革命をもたらし、多くの人命を救ってきた。しかし途上国では上下水道が整備されていないところも多く、コストがかかりすぎるなどの事情から、現代のトイレはまだ世界の3分の1にしか普及していない。さらにトイレ自体が汚物を処理できるわけではないという問題もある。

世界保健機関(WHO)によれば、世界ではまだ約25億人が現代型のトイレを利用できず、それが原因で下痢性の疾患が広がって年間150万人の子供の死につながっているという。

こうした問題を解決するため同財団は、新型トイレの発明プロジェクトを進めている世界8大学の研究チームに補助金を拠出する。

具体的には、「汚物から水分と塩分を回収するトイレ」(英ラフバラ大学)、「汚物から発電できるトイレ」(オランダのデルフト工科大学)、「汚物を24時間で殺菌できるトイレ」(カナダのトロント大学)、「太陽熱を使って汚物を処理して燃料に変えるトイレ」(米カリフォルニア工科大学)などのプロジェクトが支援の対象となる。

各プロジェクトでは1年以内に試作品の開発を目指し、3~4年以内の実用化を見込む。財団の担当者は「安価で貧困状態にある人でも使いたいと思い、鉱物とエネルギー、水分をリサイクルできるトイレの発明につなげたい」と話している。
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水洗トイレは私たちの生活にはあまりにも馴染んでおりこういうものだと思っていた。
しかし、記事の「世界ではまだ約25億人が現代型のトイレを利用できず、それが原因で下痢性の疾患が広がって年間150万人の子供の死につながっている」にとても衝撃を受けた。
新型トイレ開発が非常に重要なことだと認識した。
オランダの「汚物から発電できるトイレ」は、原発に代わるエネルギーが求められる中、非常に有益なプロジェクトだと思う。
ぜひ詳細を格安オランダ語翻訳で紹介して欲しい。
もちろん、ほかのプロジェクトも英語翻訳して全世界に発信することにより、「トイレ革命」の重要性が伝わるのではないだろうか。
余談だが、トイレについて調べると和式、様式、トルコ式とあった。
トルコ式とは和式の金かくしがないもので、紙ではなく水で洗浄するようだ。
エジプトやヨルダンなどアラブ世界や、タイなど東南アジアにおける便所も、上記のトルコの便所とほぼ同様の形態のようだ。
トイレひとつとっても違いがありおもしろい。
トルコのトイレの歴史をトルコ語翻訳したり、近隣諸国のトイレについてアラビア語翻訳ペルシア語翻訳ヘブライ語翻訳された文献を調査すると、意外な歴史物語があるかもしれない。

By MT
 

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