2012年5月30日水曜日

豪政府と鉱山会社、米国で初の求人活動 熟練労働者確保で

2012年 5月 25日  12:16 JST ウォール・ストリート・ジャーナル




【ヒューストン】白いカウボーイハットとジーンズ姿で口髭をたくわえたデービッド・ウェードさんは、ヒューストンのマリオット・ホテルに乗り込んでいった。彼はテキサス州アルビンに住む65歳の配管工で、オーストラリアでの仕事について説明を聞くためだ。
オーストラリア政府と資源・鉱山会社グループが主催した招待者限定の求人フェアは、米国では初めての求人活動だ。オーストラリア政府は手続きを迅速化するため、米国で労働者技術を認定することに同意した。求職者に8700マイル離れたオーストラリアにわざわざ行ってもらわなくていいことにしたのだ。
こうした米国での求人活動は、オーストラリアの一部労組幹部を怒らせている。彼らは「政府は失業者をオーストラリアで訓練すべきだ」と主張している。しかし職を求める米国人たちには歓迎された。資源大手リオ・ティント、建設大手ジョン・ホランド、鉱山大手ボート・ロングイヤーといったオーストラリア有数の企業に雇われて10万ドル単位の給与を獲得できるからだ。それもブルーカラーの仕事がしばしばだ。

ウェードさんはヒューストン南方にある人口2万4000人の町アルビン周辺でピックアップトラックを運転中、ラジオでこの求人フェア開催を知った。参加登録者数は2600人に達したが、必要とされる技術を持ったわずか650人が招待された。ウェードさんはそのうちの一人だ。ウェードさんは現在、天然ガス・石油・化学会社の請負労働者で、オーストラリアで働くと年収17万ドル(約1360万円)以上になるだろうと述べた。1米ドルは現在1.03豪ドルだ。
有資格労働者、つまり熟練労働者は、どの鉱山会社にとっても確保が大変で、とりわけ中国の製鉄会社向け鉄鉱石の最大の生産国オーストラリアでは深刻だ。鉱山会社は、現在の生産削減期間中でさえ、オーストラリアの荒涼とした辺地で働こうという熟練労働者を十分に確保するのが難しい状態だ。年間10万ドルを超える給料でも難しいという。鉱山業界は2020年までに新規労働者が8万6000人必要だと推定している。
米国は伝統的に、熟練労働者移民を海外に送り出していなかった。しかし失業率は8.1%で、オーストラリアの4.9%を大幅に上回っている現状で、出稼ぎしようという米国人が増えている。
48歳の大工で現在失業中のグレッグ・ギルバートさんは「米国では職探しは本当に難しい」と述べた。彼は求職中、ガルベストンの娘のアパートに同居している。ラファト・アルナカシュさん(49)は2010年にイラクからヒューストンに移住し、土木工学の学位を取得した。彼は専門分野で仕事が見つからず、「ホーム・デポで職があっただけだった」ため、フェアに参加した。
オーストラリアが米国で最初の求人フェアをヒューストンで開催したのは、「建設、石油、天然ガスといった産業部門で労働者13万人を抱える労働市場であるためだ」とオーストラリア移民・市民権省のスポークスマン、サンディ・ローガン氏は言う。同氏はまた、オーストラリアとテキサス州は共通のものがあると指摘。「英語を話すし、マクドナルドはあるし、少し違ったフッティー(フットボールのオーストラリア俗語)があるだけだ」と語った。
オーストラリアの労組は、企業は米国人を募集するのではなく、まずオーストラリア人を訓練すべきだと主張している。同国労組協議会のゲッド・カーニー会長は「オーストラリアの労働者は、資源ブームの恩恵を受ける機会を与えられるべきだ」と語った。
これに対し、企業側は時間がないと反論している。ウェストオーストラリア州商工会議所の代表者リンジ-・オサリバン氏は「企業は労働者を訓練するのに4年も5年も待てない」と語った。同氏は労働者25人を求めている複数の企業を代表してヒューストン入りしている。これら企業は給与を10万-50万ドル支払う用意があり、50万ドルの仕事は石油掘削リグのエンジニア職だという。
オーストラリア政府当局者は、外国人労働者向けに募集広告を出す職について、企業は「(人手の)供給不足」にある範ちゅうに入っていることを証明しなければならないと述べた。しかし同時に、熟練労働者が海外から流入しない場合、合計1000億ドルに達する幾つかの鉱山プロジェクトは遅れる恐れがあると述べ、そうなればオーストラリア労働者に打撃になりかねないとも指摘している。
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オーストラリアの鉱山で技術者の外国人求人があるというお話。
オーストラリアとテキサス共通のものがあるから米国人技術者にとっても働きやすいとはその通りだと思う。
どんなに良い賃金、待遇でも実際その生活環境に適応できなければ継続できない。
オーストラリア国内の失業者を優先すべきという意見と、それでは鉱山プロジェクトが遅れるというジレンマに陥っているようだ。

By MT

中国から米国に戻り始めた製造業

2012年 5月 23日  16:26 JST ウォール・ストリート・ジャーナル



【グリーンビル(米オハイオ州)】1980年代、アラバマ州にあるオーバーン大学の学生だったビル・グッド氏は、のちにアジアからの安い輸入品に押されて廃業を余儀なくされたある米国製フィットネス器具を生産する会社で働いていた。
グッド氏はその後、ジョージア州コロンバスに拠点を置くグリル装置メーカー、チャーブロイルに勤務し、製造拠点を米国から中国に移すという2004年の決断にも関与した。同氏は当時の心境を「非常につらかった」と振り返る。他にもあまたの企業が似たような決断を下し、米国の製造業は1997年から2010年にかけて雇用者数を約600万人、割合にして35%ほど減少させた。
昨年9月、グッド氏はついに流失した雇用のごく一部を取り戻すことができた。グリーンビルにある米家電大手ワールプールの工場で工場長をしている同氏は、同社のキッチンエイド・ハンドミキサーの国内生産を復活させた。そのハンドミキサーは過去6年間、中国の広東省恵州にある下請け業者が製造していた。
ワールプールがその製品の組み立てをグリーンビル工場に戻すと決めたとき、「ハイタッチして喜ぶ従業員がたくさんいた」とグッド氏は話す。
ワールプールのおかげで米国の雇用は25人ほど純増した。
そのハンドミキサーの組み立てラインは、過去2年間に加速したトレンド、米製造業の「リショアリング(一度海外に移した製造拠点を国内に戻すこと)」の有望性と限界をよく示している。米製造業は過去数十年にわたって中国のような低コストの生産国に移転されてきた。ところが今と10年前とでは事情が異なっている。もはや「アジアで生産する方が安いに決まっている」とは言えなくなってきているのだ。ワールプールは他の小さな家電製品についても国内生産に戻すことを検討している。
ならばワールプールや他の多くの企業のリショアリングが雇用を大量に創出しているかというと、そうでもない。そのハンドミキサーのモーターを含む部品のほとんどは今も中国で製造されている。そうした部品を十分な低コストで製造できる米国の下請け会社が見つからなかったのだ。しかし、そのミキサーのプラスチック部品は米国で製造されている。もっとも、その形成機の一部は新たに中国から購入されたものだ。
今年2月、オバマ大統領はミルウォーキーにある錠前メーカー大手マスター・ロックの工場を訪れ、アジアから米国に約100人の雇用を取り戻した同社を称賛した。米オーチス・エレベーターも製造拠点のいくつかをメキシコからサウスカロライナ州に戻し、360人ほどの雇用創出が見込まれている。米重機大手キャタピラー、複合企業ゼネラル・エレクトリック、自動車大手フォード・モーターなどもリショアリングで数千人の雇用を創出してきた。
それと同時に、米国の製造業の雇用にも緩やかだが回復の兆しが見えている。1998年から2010年にかけて35%も減少した製造業の雇用は、その後4.3%(48万9000人)増加し、1190万人になった。この増加の大半はリショアリングではなく、景気回復によるものである。それでも経済シンクタンク、IHSグローバル・インサイトは、今年の全体的な雇用の成長率が1.6%であるのに対し、製造業の雇用は3.2%伸びると予測している。
バージニア州アーリントンに拠点を置く米調査会社マニュファクチャラーズ・アライアンス/MAPIのダニエル・メックストロース氏は「米国は競争力を増している」と指摘する。
製造業のリショアリングを促進する非営利団体リショアリング・イニシアチブの創立者、ハリー・モーザー氏は、製造業やそれに関連した補助的な仕事に関して、過去2年間に少なくとも2万5000人の雇用が外国から米国に戻ってきたと推定している。これは膨大な失業者数と比べるとかなり小さな数字だが、多くの企業が外国で生産するコストを再計算していけば、今後かなり大きくなる可能性もある、というのがモーザー氏の見解である。
専門家によると、製造業者は税金、規制、為替、政府の助成など多くの変動する要因に基づいてリショアリングを決定するが、ほとんどの靴や衣類のように米国に製造拠点を戻すことが今後も理にかなわないかもしれない製品もあるという。
サプライチェーンの専門家でもある米マサチューセッツ工科大学のデービッド・スミチレビ教授が今年の1月と2月に105社を対象に行った調査では、39%の企業が生産拠点を米国に戻すことを検討していると回答した。
近年、アジアの賃金が急騰し、米国と中国の給与差が縮まったことで、米国での生産が有利になった企業もある。過去10年間のドルの下落も米国産商品の競争力を高めた。さらには原油価格の高騰で輸送費が増加し、国内生産のメリットはますます大きくなっている。
とはいえ、中国やその他のアジア諸国は多くの製品で高い競争力を維持している。中国でのスマートフォンの生産のように、専門知識と下請け会社のネットワークがひとたび確立されてしまうと、生産拠点は移転しにくくなる。米国にはエンジニアリング、コンピューター制御された機械の操作など、製造業に欠かせないいくつかの分野で熟練工が足りないという問題もある。また米国の法人税はほとんどの先進国の水準よりも高い。
MAPIのメックストーロス氏は「製造業が大挙して米国に戻ってくるようになるというわけではない」と指摘する。米国企業はむしろ、国内、あるいは海外で生産することの損得をより慎重に評価し、バランスを取るようになってきているのだ。
グローバルな企業は今も、アジアという急成長市場の需要を満たすために、現地で生産能力を拡大している。しかし、それよりも多くの企業が北米の需要をアジアの工場で満たそうとすることに疑問を抱いているとスミチレビ教授は言う。つまり、企業はアジアの顧客向け製品はアジアの工場で、北米の顧客向け製品は北米の工場で製造するという現地生産方式に移行しつつあるのだ。
米コンサルティング会社ハケット・グループのサプライチェーンの専門家、コート・ジャコビー氏は、リショアリングされる可能性が高い製品として重機のように重くてかさばり、価格との関連で輸送コストが高くつくものを挙げた。その他の候補としては、特定の色やスタイルに関して顧客の需要が頻繁に変わり得る高級な衣類、家具・インテリア、ワールプールのハンドミキサーのような家電などが挙げられるという。また同氏は、食品やベビー用品など、安全性が最優先される商品のメーカーも、材料や部品の納入業者を漏れなく監視できるように国内生産を選ぶかもしれないと述べた。
ハンドミキサーの組み立てを米国に戻すというワールプールの決定は複雑な計算に基づいていたが、そうした計算はリショアリングを検討している企業それぞれで異なっている。たとえば、輸送・在庫コストの削減分で、米国の労働者に支払う高い賃金を相殺する、といった計算だ。既存の国内工場の組み立てラインをさらにオートメーション化するという手もある。
しかし、こうした要因がすべての企業に当てはまるわけではない。ワールプールのライバル企業でオハイオ州クリーブランドに本拠を置くナッコ・インダストリーズは「ハミルトン・ビーチ」ブランドの家電の製造をすべて中国の下請け業者に任せているが、生産拠点を米国に戻す計画は全くないという。同社の最高経営責任者(CEO)、アルフレッド・ランキン氏は、そうした製品のために国内工場を新たにオープンするのは経済面で理にかなっていないと話した。
ナッコ・インダストリーズとは対照的に、ワールプールはミキサー工場を閉鎖していなかった。グリーンビル工場の主力製品、キッチンエイドのスタンドミキサーは小売価格が230ドル以上という高級品で、価格競争になりにくいということもあり、生産拠点が海外に移ることはなかった。ワールプールには小売価格が39ドルの小さなハンドミキサーのために工場を新設する必要がなかった。同社は既存の工場で、既存の納入業者を使ってその商品を製造することができたのである。
グッド氏が2010年にグリーンビル工場の工場長に就任したときの優先項目の1つに、リショアリングをすることで同工場の製品ラインナップが拡充できるかを見極める、というものがあった。同氏はスタッフと共に、さまざまな角度からハンドミキサーのコストを計算し始めた。
現地の賃金が急騰しているにもかかわらず、人件費では依然として中国がかなり有利だった。ワールプールのグリーンビル工場の組み立てラインで働く従業員の基本的な時給は12.40~16.50ドルでこれに福利厚生が付く。それに対して、中国東部の大きな製造拠点での時給は多くても3.40~3.50ドルだという。中国の賃金はグリーンビルの水準の約4分の1でしかないが、実質的な差はもっと小さい。同社のリショアリングに関する調査に協力した米ボストン・コンサルティング・グループのジャスティン・ローズ氏の推定によれば、オートメーションの多用とより効率的な製造工程もあり、ワールプールにおける米国の製造業労働者の1時間当たりの生産性は、中国の製造業労働者の約3倍にもなるという。
2010年の終わり、グッド氏はミシガン州ベントンハーバーにあるワールプール本社に行き、小型家電の責任者であるデービッド・エリオット氏に試算の結果を説明した。エリオット氏は当時、米国でハンドミキサーを製造して「本当に採算が取れるのだろうか」と訝しく思ったという。
説明を聞いたエリオット氏は、工場に戻ってさらなるコスト削減策を見出すことをグッド氏に命じた。グリーンビルに戻ったグッド氏はスタッフと協議し、商品テストの一部をオートメーション化したり、配線の設置を単純化するなどして各生産ラインの人数を8人から6人に減らすことにした。グッド氏のスタッフはプラスチックの納入業者である米コア・システムズとも協議を重ねた。オハイオ州ペインズビルに拠点を置くコア・システムズは、ワールプールの従業員の作業負担を減らす目的で、ミキサーのプラスチックカバーに注意書きのラベルを張ることを申し出た。
2011年の初め、エリオット氏が修正された計画を承認したことで、同年9月にグリーンビル工場でハンドミキサーの組み立て作業が再開されることになった。
新たな生産ラインでは、6人の従業員が横一列に並んで立っている。製品が緑色のベルトコンベアの上を移動する。各自には毎回同じ順序でこなす作業工程がある。6人のチームは30秒に1台のペースでミキサーを組み立て、テストしていく。ワールプールによると、1人の従業員の1時間当たりの生産性は、この製造が2005年に中国に移転される以前と比べて24%ほど上がったという。
この生産ラインを設計したワールプールのエンジニア、トッド・マギー氏は「すべての従業員が同じスピードで作業する必要がある。一瞬でもまごつくと後れを取ってしまう」と言う。従業員が飲み物にすぐに手を伸ばせるように、生産ラインにはカップホルダーも設置してある。
その組み立て作業員の1人、ブレンダ・ウォールズ氏はワールプールに勤めて15年になる。ジーンズに緑色のTシャツを着た同氏は、「もう戻ってこないと思った」とハンドミキサーの製造が中国に移転したときのことを振り返った。
作業スピードが上がったのには、すべての必要な部品や道具が作業員から半径60センチメートル以内に配置されるようになったということもある。「すべてに決まった置き場所があり、それが変わることはない」とマギー氏は強調する。工場の床に張られたあるステッカーはゴミ箱の正確な位置を示していた。
ワールプールのCEO、ジェフ・フェティグ氏は、ハンドミキサーを国内生産することで、同社の柔軟性が増したと話す。小売店が違う色やデザインの商品を急に欲しがったとき、ワールプールは今やそれを1~2週間で出荷できる。かつての中国の工場は商品の変更に対応し、出荷するまでに1カ月以上もかかっていた。フェティグ氏は「われわれは市場のあらゆる変化にこれぐらい迅速に対応できる」と言って指を鳴らした。
ハンドミキサーの国内生産は、プラスチック成形会社コア・システムズのような納入業者にとっても朗報となった。コア・システムズの社長、ビル・ローバッカ氏は、ワールプールからの新規受注のおかげで正社員を約10人増やすことができ、総社員数は約300人になったと話す。コア・システムズはリショアリングした他の企業からも新規受注を獲得している。
コア・システムズは、作業員が同時に複数の機械を操作できるように訓練したり、組み立て中の製品があまり移動しなくて済むように工場の作業ラインを再編することでコストを削減してきた。かつては手作業だったが、今はロボットがバリ取りを行っている。
ローバッカ氏によると、原料費(主にプラスチック)が製造コストに占める割合は62~78%もあり、人件費は8~12%にすぎないという。人件費の割合が少ない効率的な米国の製造会社になら「中国を打ち負かす」方策も見出せるはずだと同氏は主張する。
その通りかもしれないが、コア・システムズの受注高が増えて最近、新しいプラスチック形成機を購入せざるを得なくなったローバッカ氏が最善の価格と最速の納入で選んだのは、皮肉にも中国の機械メーカー、海天国際だった。

ビデオ会議に臨む在宅勤務者よ、ズボンは着用すべし

2012年 5月 17日  15:49 JST ウォール・ストリート・ジャーナル
会議は社員にとってますます頭痛の種となっているようだが、在宅勤務者も例外ではない。米国で少なくとも週1日は在宅で勤務する人々が2000万~3000万人いるとみられるなか、ホームオフィスで社内会議に出席するために、ますます多くの人々が電話会議やビデオ会議用の機器を使用している。
スカイプなどのネットワークを通して実施する会議の参加者は、背景雑音のコントロールやカメラ画像の構成といったビデオ制作スキルを若干学ぶ必要がある。専門家やこうした会議を運営するマネジャーとのインタビューによると、在宅勤務者の多くはまだこうしたスキルを身につけていない。
在宅勤務者の多くは上半身だけ、ビデオ会議に適した服装をしている(筆者もその1人で、スカイプでのインタビュー用のお決まりの服装は、上はドレスシャツとスーツの上着、下はヨガ・パンツにランニングシューズだ)。これは必ずしも問題にはならない。立ちあがる必要性が生じない場合には。
ビデオ会議システム大手ポリコム(カリフォルニア州プレザントン)のバイスプレジデント、ゲーリー・テスタ氏は最近、自宅で働いているコンサルタントとビデオ会議を行っていた。コンサルタントはビジネス向けの服装をしているように見えた。「会話をしているとドアをノックする音が聞こえた」とテスタ氏。
コンサルタントがドアを開けるために立ちあがると、「シャツにネクタイ、ボクサー・ショーツ姿だった」。ビデオ画像を中断する「ビデオ・ミュート」ボタンを押していたら、「誰も気づかなかったのに」とテスタ氏。テスタ氏は、ビデオ機器は外の世界から自宅をのぞき込む「窓のようなもの」と在宅勤務者は覚えておく必要があると話す。「会話の相手が向かい側に座っているかのような服装と行動が必要だ」
また、壁の装飾の問題もある。家族の写真をたくさん飾った背景は魅力的かもしれないとテスタ氏。あるソフトウエア関連の企業幹部はビデオ会議用の機器を自宅の作業机に向けて設置していた。そしてこの幹部のすぐ後ろにはヌードの女性の生々しい大きな絵画がかかっていた。絵画は美しいものだったが、本社のビデオスクリーン上にありありと映し出された。テスタ氏は「気を散らすことになる」と話す。
セーラ・サットン・フェル氏は非常勤専門職のための情報を提供するバーチャル企業、フレックスジョブズ(コロラド州ボールダー)を創設し経営しているが、スタッフ24人は全員、在宅勤務だ。同氏は、スタッフの電話会議では、「犬の鳴き声やドアのベルの音、掃除機をかける音や通りからの騒音、タイピングの音、食事の音などの背景雑音」はよくある問題だと話す。ある社員はマイクの前での息づかいが荒いが、雑音になっていることに気付いていない。サットン・フェル氏は電話会議中に、参加者に、「話していない時はミュートにしてください」と告げることがしばしばあるという。
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インターネットの普及で在宅勤務が可能になった。
会社との連絡や会議は電話やEメール、ビデオ電話で済んでしまう。
日本ではどれくらい普及しているのだろうか?
少なくともアメリカのようにズボンの着用や壁の装飾が問題になってはいないようだ。
在宅勤務以外にビデオ会議システムを利用して海外との会議を行うことも増えてきた。
機械翻訳が日々進化している現在、ビデオ会議システムこ多言語翻訳機能もあるのだろうか。
 
By MT
 

2012年5月26日土曜日

米国民50%、アジアの最重要パートナーは日本 世論調査

CNN.co.jp 5月26日(土)15時42分配信
(CNN) アジアで米国にとって最も重要なパートナーの国を尋ねる世論調査で米国の一般国民の50%が日本と答え2009年以来の首位となったことが26日までにわかった。昨年の同様調査では日本との選択は31%だった。

今回調査で2位となったのは昨年トップだった中国で、比率は昨年調査と同じ39%だった。

日本を最重要のパートナーとした理由については、政治面や一般的な分野での協力関係を挙げる米国民が多かった。

ただ、有識者200人に絞った調査では、54%が中国を最重要と選び、日本は40%だった。この項目での日本の比率は昨年調査では28%だった。

米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、日本の外務省当局者は中国が最も重要なパートナーとして選ばれた背景について政治的な要素より経済的な理由が大きいと指摘した。

また、一般国民の84%、有識者では90%が日本を信頼出来る同盟国と回答した。有識者は政府、経済界、教育機関、メディア、宗教や労組から選ばれている。

今回調査は日本の外務省が世論調査機関のギャラップ社に委託したもので、米国民1200人を対象に今年2月から3月にかけ電話で実施した。日本、中国、ロシア、インド、韓国とオーストラリアから最重要なパートナーを選択する方式だった。

この調査は1960年からほぼ毎年実施されている。
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米国におけるアジアで最も重要なパートナーを選択するアンケート調査で日本が1位に返り咲いたのは喜ばしい。
だが、有識者に絞ると中国が上位となり、経済的に日本は選ばれないという状況を打開しなければならない。
一般的には日本は米国において友好的に見られていると思うが、ビジネスパートナーとしても重要視されるよう日本政府に、特に円高が進む今金融政策等の対応をとって欲しい。
By MT

米国人も魅了する「料理の鉄人」

産経新聞 5月26日(土)12時20分配信

【日本人が知らない日本】

 「アイアン・シェフ(料理の鉄人)が大好きなんだよ。見たことある?」

 米国人の取材相手と食事を共にすると、かなり頻繁に話題となるのがテレビ番組「アイアン・シェフ・アメリカ」。かつて日本で人気番組となった「料理の鉄人」のことだ。米国でも人気だと聞いていたが、「まさかここまで」というのが率直な感想だ。

 米国版を放送するのは、食べ物に関する番組に特化したテレビ局「フード・ネットワーク」。米国では当初、日本版「料理の鉄人」が字幕や吹き替えで放映されていたが、その人気ぶりを目の当たりにした同局が番組構成などのフォーマット権をフジテレビから購入し、2004年に本格的な米国版を電波に乗せたという。

 スポーツ中継のように料理人の動きをカメラが追いかけ回し、普段は厨房(ちゅうぼう)の奥に隠された技巧を白日の下にさらす。好奇心と胃袋を同時に刺激する斬新な手法は、米国人の心も存分に揺さぶる。

 米国の取材相手も「意外性やスピード感、そして何よりおいしそうな料理の映像に興奮させられる」と番組の魅了を熱心に説く。

 日本版で俳優の鹿賀丈史氏が演じた架空団体「美食アカデミー」のコミカルで風変わりな主宰者役には、ギリシャやフィリピン、日本などの血が流れるエキゾチックな顔立ちが印象的な俳優、マーク・ダカスコス氏(48)が務めている。

 おもしろいのは、番組の演出で、ダカスコス氏に鹿賀氏の「おい」の立場を与えられていること。何かにつけて「僕の叔父も言っていたけれど」と本家本元を意識した発言を連発し、調理スタートを告げる台詞も鹿賀氏が用いた「アレ・キュイジーヌ」をそのまま継承した。

 実際のダカスコス氏は大会での優勝歴もある空手やカンフーの達人という。番組内では視線を動かしたり、細かい動作を繰り返すたびに機敏さを表すのであろう「シャキーン」「シュッ、シュッ」と奇妙な効果音が付随して笑いを誘う。

 番組ホームページなどによると、米国版には米料理やイタリアン、ギリシャ・地中海料理など7人の「鉄人」がいる。このうち「日本料理の鉄人」は、日本版でも3代目「和の鉄人」を務めた森本正治氏だ。

 番組は高まる人気を追い風に10年1月、オバマ政権の協力を得てホワイトハウスにも進出。鉄人の一人、ボビー・フレイ氏がホワイトハウスの料理長とタッグを組み、別の鉄人ペアと勝負する企画を放送した。

 ホワイトハウスで実施された部分収録には、子供の肥満問題に取り組むミシェル・オバマ大統領夫人が登場し、鉄人たちと歓談しながら、食育の重要性を訴えた。

 フレイ氏は09年6月にもホワイトハウスを訪れ、エプロン姿のオバマ大統領にバーベキューコンロでの肉やトウモロコシの焼き方を教えるなど、いまや押しも押されもせぬ「セレブリティー・シェフ」の一人だ。

 折からの日本食ブームに「料理の鉄人」が相乗効果を生み、日本独特の食材が米国の一般社会に深く浸透していったことも見過ごせない。

 いまや他の料理番組でもダシ(出汁)やパンコ(パン粉)、ワサビなどは説明不要の食材として頻繁に登場する。米国人の料理人がウニや八丁味噌、小豆など、米国ではあまり見かけない食材を巧みに使って料理を仕上げることも珍しくない。刺身や寿司など生ものへの抵抗感を少なくした影響も少なくない。

 米国版「料理の鉄人」のヒットは「コピーは上手でも、創造は苦手な日本人」と揶揄される日本人像を返上する好機ともなりそう。

 なお、日本の一部ケーブルテレビ局なども番組を“逆輸入”しており、視聴が可能という。(ワシントン 犬塚陽介)

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「料理の鉄人」が映像翻訳されアメリカで大人気だったとは知らなかった。
ましてやアメリカ版「料理の鉄人」がありホワイトハウスにも進出したとは。
多言語翻訳して発信すれば各国で反応があるのではないか。
ナレーション等も日本の番組を模したというアメリカ版「料理の鉄人」をぜひ見てみたい。

ピュリッツァー賞作家がツイッターで小説を「連載」 米国

CNN.co.jp 5月25日(金)15時42分配信
(CNN) 米ニューヨーカー誌は24日から、ピュリツァー賞作家ジェニファー・イーガン氏の最新作の小説「ブラックボックス」の連載をツイッター上で開始した。6月2日までの9日間、夜8~9時の間に1分おきに1文ずつ投稿されるという。

イーガン氏はツイッターを念頭にこの作品を書いた。当初はこの2倍の長さだったが、ツイッターの上限140字を超えないように文字数をチェックするツールの助けも借りて1年かけて書き直したという。

イーガン氏は2010年に発表した「ア・ビジット・フロム・グーン・スカッド」でピュリッツァー賞を受賞。同作の登場人物が今回の作品にも登場するという。

小説をツイッターなどを使って発表する試みはこれが初めてではない。日本では2000年代前半から「ケータイ小説」というジャンルが確立、ベストセラーも生まれている。08年には英ペンギンブックスが、6人の作家にツイッターやブログを使って小説を書いてもらう企画を始めた。

イーガン氏も「ア・ビジット・フロム・グーン・スカッド」では、ある1章をパワーポイントのプレゼンテーション画面として書くなど新たな試みに挑戦していた。

だがイーガン氏がツイッター好きというわけではない。2010年にアカウントを開設して以来、今回の連載を知らせる2つのツイートを除くと4回しかツイートしたことがないのだ。

ニューヨーカー誌は「ブラックボックス」のあらすじを毎日ブログ上で更新するほか、全文を同誌のSF関連の別冊に掲載する予定だ。
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小説等を印刷物以外で発表することはネット時代において当然になってきた。
ケータイにブログにツイッター。
様々な手段があるが読者としてその魅力はどこにあるのか。
作品を手軽に携帯やPCを通じてどこでも読むことができる。
海外のモノなら、機械翻訳が進んだ今日、英語翻訳どころか多言語翻訳もできる。
評判がよければDTPですぐ出版もできるかもしれない。
今回の取り組みのツイッターは140字という制限がある。
140字ならではの展開がおもしろそうだ。
 
By MT

2012年5月24日木曜日

世界の企業ブランド価値ランキング、米アップルが首位維持

ロイター 5月22日(火)13時2分配信

[22日 ロイター] マーケティング会社ミルウォード・ブラウンが22日発表した昨年の世界の企業ブランド価値調査で、米アップル<AAPL.O>が首位を維持した。テクノロジー関連企業7社が上位10位入りしている。

調査によると、首位アップルのブランド価値は昨年から19%増加して1830億ドルと評価された。これは株式市場における同社の時価総額の37%に相当する。

先週ナスダック市場に上場したソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手フェイスブック<FB.O>は74%増の332億ドルで19位につけ、上位100位中で最もランクを上げた。

米マクドナルド<MCD.N>と米飲料大手コカ・コーラ<KO.N>はそれぞれ4位、6位で、順位を守った。世界で禁煙の動きが広がる中、マルボロ<MO.N>は7位と順位を上げている。

米IBM<IBM.N>はインターネット検索大手グーグル<GOOG.O>を抜いて2位となり、米マイクロソフト<MSFT.O>は5位の座を維持した。

通信関連分野では米通信大手のAT&T<T.N>と米ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ.N>がそれぞれ8位、9位となり、中国移動<0941.HK>が10位でこれに続く。

調査を行ったミルウォード・ブラウン・オプティモアのマネージング・ダイレクター、ニック・コッパー氏は、「自動車や航空分野の企業が首位に躍り出た時、すべて画期的だったが、現在はテクノロジー企業の時が来ている」と述べた。米アップルについては、昨年に創業者のスティーブ・ジョブズ氏の死去にもかかわらず、ブランド価値が高まったことは驚くべきとした。

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世界のブランド企業価値調査のトップ10はやはり誰でも知っている企業ばかりである。
そして、テクノロジー企業の時が来ているというようにIT分野の勢いがすごい。
そんな中、マルボロが7位なのがちょっと不思議に思った。
ところで、日本のマルボロはフィリップモリス社からの輸入販売となっており、オランダ、スイス、ドイツ製である。
世界的に経済が逼迫しており、タバコをストレス解消のはけ口としている人も多いのだろう。

By MT

2012年5月22日火曜日

ザッカーバーグ氏の妻チャンさんはどんな人? 医学修めフェイスブックに影響も

2012.05.21 Mon posted at: 12:24 JST

(CNN) 米フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)と長年の交際の末に結婚して一躍注目の人となったプリシラ・チャンさん。ディスカウントスーパーのターゲットで好んで買い物をし、趣味は愛犬「ビースト」の写真を撮ること――。そんな横顔をフェイスブックのページやザッカーバーグ氏の発言から探った。

チャンさんは米マサチューセッツ州で生まれ、ザッカーバーグ氏とは9年以上前にハーバード大学在学中に知り合った。同氏が大学を中退する際、「フェイスブックで働かないか」と誘ったというエピソードもある。しかし生物学を修めて2007年に同大を卒業したチャンさんは、小学校の理科教員を経て08年6月にカリフォルニア大学医学部に入学する。

結婚式を挙げたのは、医学部を卒業したわずか数日後だったという。自身のページでも20日に結婚を報告した。

2人の交際はフェイスブックにも影響を与えた。ザッカーバーグ氏はABCテレビに対し、今月発表した臓器提供のドナー情報を公開するプロジェクトは、チャンさんとの夕食時の会話を通して生まれたと打ち明けている。

夕食ではフェイスブックのこととチャンさんが診察する患者のことがよく話題になるといい、小児科医志望のチェンさんが臓器提供を受けられない子どもたちについて話したことがプロジェクトのきっかけとなった。

愛犬ビーストは11年3月に2人で里親になったといい、「マークの白いラグに粗相をするのが大好き」といった一面も披露。ザッカーバーグ氏は英語スペイン語と広東語を操るチェンさんの影響で中国語を1年ほど学習した。あまり上達はしなかったが、チャンさんの祖母とある程度の会話はできるようになったという。

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フェイスブック上場で話題沸騰の中、創業者のマーク・ザッカーバーグ氏結婚のニュースが飛び込んできた。
ザッカーバーグ氏を射止めた女性はどのような人なのか。
ネットによると結婚式はサプライズでみなプリシラ・チャンさんの卒業を祝う会だと思っていたようだ。
かわいらしい二人の幸せがこの先も続きますように。

By MT

2012年5月16日水曜日

レディー・ガガ日本公演初日! 壮絶&壮大!

CDジャーナル 5月15日(火)17時16分配信

さる5月10日(木)、レディー・ガガ(Lady Gaga)の来日ツアー〈THE BORN THIS WAY BALL〉初日公演が、さいたまスーパーアリーナにて開催。ガガは、会場に集まったオーディエンス(3万5千人!)という猛烈な期待感をさらに凌駕するパフォーマンスを披露しました!

 ステージには、事前に公開されていた“城”もしくは“街”のようなイメージがそのまま形になり、超巨大な複数階にわたる構造物が大きく設置。ほぼ定刻通りに客電が落ち、重低音が響きはじめるや、こだまする大歓声! そんな中、ガガはダンス、衣装、演奏、歌と、自身の世界観を見事に描ききった全力のパフォーマンスを披露。

 衣装チェンジは猛烈な回数が行なわれ、逆に凝り過ぎで踊りにくそうに見える……ような衣装でも敢えて「ジャスト・ダンス」を披露するなど、ステージ・パフォーマンスに対する猛烈な気合いもビンビン発しつつ、ガガは巨大なステージセットを上へ下へ、右へ左へと大きく動き、その合間にはバイクと合体、ピアノ弾き語り、ショルダー・キーボード披露……と全力疾走! そしてMCでは、「日本に呼んでもらって、そして私のコンサートに来てくれてありがとう。日本ではいろいろあったけれど、こうやって日本に呼んでもらって感謝してます。日本に来ることは私にとってすごく意味のあることです」と涙ながらに語り、会場からは嵐のような大きな拍手が沸き起こりました。

(Photo by Kanbe Kentarou. Horita Yoshika)

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日本を愛してくれているレディ・ガガ。
今回の滞在でもコンサートやスカイツリー訪問など大活躍であった。
一方、その過激なパフォーマンスから韓国で批判があったり、インドネシア公演が問題になっている。
レディ・ガガ、BORN THIS WAYのとおりあなたはあなた。
あなたを応援するリトルモンスターは世界中にいます!

By MT